2024.05.26
健康推進だより腰痛は一生もの
年度末の繁忙期も過ぎ、肩の力が抜けてきたころではないでしょうか。
さて、唐突ですが皆さまは腰痛の経験はありますか?
私は学生の頃、部活のトレーニングで一度ギックリ腰をしてから、現在に至るまで度々腰を痛めており、慢性化している腰痛持ちです。
腰痛は日本人の国民病といわれるほど多くの人が発症する障害で、日本人の成人90%が一生に一度は腰痛を経験していると言われているそうです。
そこで私の経験を含めて、腰痛の特徴や原因、腰痛対策で普段からできることについて紹介したいと思います。
〇腰痛の種類と特徴
腰痛は大きく分けて2種類あり、「急性腰痛」と「慢性腰痛」で痛みが続く期間の長さによって分けられています。
「急性腰痛」は突然強烈な痛みに襲われ、安静にしているとだんだん痛みが引いていくもので、ギックリ腰がこれに該当します。
「慢性腰痛」は痛みのきっかけが曖昧で痛みはあまり大きくないが慢性的に続き、自然に治る可能性は低く、治療が必要なものをいいます。
さらに、上記の2種類の中にも痛みが生じる体勢によって、「前屈障害型」「後屈障害型」「姿勢や動作に関係なく痛む型」の3タイプに分かれます。
このように種類が細分化されており、腰痛の原因によって様々です。
〇腰痛の原因
腰痛を引き起こす原因は様々ありますが、よく耳にするのが腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症などの背骨や軟骨のすり減りや歪みにより神経が圧迫されて起こるものがあります。
その他に原因が特定しづらいものとして、激しい運動や腰の筋肉疲労からくる腰痛(筋筋膜性腰痛)、早期発見が必要な重い病気(腫瘍や脊椎感染症など)、ストレスなどの心理的要因が挙げられます。
〇日ごろから取組める腰痛対策
- 日ごろから背筋を伸ばすことを意識する。
- 重いものを持つときは前かがみにならないように、先に膝を曲げる意識する。
- 長時間同じ姿勢はとらず、座りっぱなしや立ちっぱなしの時には適度に体を動かし、ストレッチする。
- 腹筋・背筋などの筋力トレーニングを行い、上半身を支える筋肉をつけ、腰への負担を減らす。
- 普段から適度な運動を行う。
これらの対策で完全に腰痛にならないとは言えませんが、改善することはできます。
一度腰を痛めて慢性化してしまうと、一生腰痛と付き合っていかなくてはならないかもしれません。これからの人生、健康で楽しく過ごすために、今一度、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
